朗読劇『夏の海で逢いましょう』

ライブ・演劇

 9月29日。生業の方のゲーム制作でご一緒している声優の久保田健介さんが出演されている朗読劇『夏の海で逢いましょう』を観に行って参りました。
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 先日波多野和俊さんの出演朗されている朗読劇を観に行ったばかりでしたし、朗読劇続きですね。

 『夏の海で逢いましょう』は1時間半ほどの公演時間で3本のショートストーリーを続けて朗読する構成でした。
 『愛でしょ、愛』『Re:きみに…』『夏の海で逢いましょう』の三作。

 三作で見え方が違う印象でした。一作目はシーン構成されて、朗読によるナレーションでシーン展開されていく感じ。二作目はテンションの高めの会話に、朗読が心情を伝える地の文になっていてシーンを煽る感じ。三作目は二人の人物の淡々とした会話をゆったり見せていて朗読としてのイメージは薄い感じ。

 三作の中で好きだった物語は『愛でしょ、愛』でした。親を騙して東京でエロ漫画家になった娘に母親が会いに行く話しです(酷い説明ですが凡そ正しい)。
 伯爵には母親がいないですし、伯爵が何をなそうとも止める家族などいなかったので、漫画家の娘に共感する部分はなかったのですが、大した存在感の無い漫画家の弟が好きでした。
 エロ漫画家になった娘に「何たることだ」と戸惑い東京へ行こうとする母親に対して「漫画家は地味で大変な仕事みたいだしこういう漫画を描いていても本人は地道に頑張って生活してるのではないか」というような台詞を言うだけ、の弟です。
 でも、こういう人の存在は救いになるんだよな、と思うのですよね。その人の人間性を信じている、言葉だと思うので。大層なそぶりで語らなくとも。

 自分の家族ではないけれど、以前連れ合いが両親に心配されつつ芸能の仕事をしている人だった時に、この弟のような立ち位置でご両親と度々お話していたことがあったので、なんとなくイメージが重なるところがありました。親の愛なんだよなと……。
 心配して、心配だから止めたりするけれど、結局は応援する、そういう親が多いのではないかな、という印象を受けます。そこに至るまでに長い時間がかかるケースもありますけれど……。

 あ。久保田健介さんの話を。クボケンさんは以前舞台を観に行った時にも思ったのですが、表情や身体を使ったお芝居が上手なので「あれ? 声優さん?w」という印象で(笑)全身でお芝居される方だなと思いました。朗読劇でも。
 波多野さんも先日朗読劇先月舞台を観に行きましたが、声優としての技術も高い方ですけれど舞台のお芝居上手な方なんですよね。
 声の芝居と舞台の芝居は種類が違うように見えるので、たまたまお二人がそういうタイプの声優さんだというだけなのですが、伯爵は舞台のお芝居好きなので得した気分です。
 声優さんの声のお芝居には声に表情が付いているのですごいなーと思うのですが、仕草や顔の表情も観られるお芝居はまた別の楽しみがあって、魅力的だなと思いました。
 今回の朗読劇でクボケンさんは唯一の男性出演者でしたが、『愛でしょ、愛』では一人三役、『Re:きみに…』ではメインの役を演じていて、それぞれのお芝居が楽しかったです。

 ……何を書くのか決めずに書き始めたらご覧の有様です。

 そうそう。以前こちらのブログでクボケンさんのことを『カレーのプリンス様』と勝手な紹介をしていたことがありましたが、今回の朗読劇の役者紹介でクボケンさんが公式に『カレーのプリンス様 ~プリンス・オブ・カリー~』と書かれていてビックリしましたw た、正しかったんだ、とw

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