『アナと雪の女王』と『塔の上のラプンツェル』と、王子さま。
土曜日は王子とディズニー映画『アナと雪の女王』を観に行ってまいりました。
昼間は伯爵邸でお茶を飲むことになり、お土産にフロレスタのどうぶつドーナツを頂きました。可愛い! 美味しい!
カプチーノを淹れたのですが、ようやく二人分のカプチーノをカップに注ぐ技術が身に付いたような気がします(笑)。
いつも二人分の量を大きめのマグカップに注いで一人で飲んでいるのですが、お客様が来て二つのカップに注ぐ時、どうも片方が泡ばかりのカップになってしまい。
伯爵家に上がってもらった人は過去3人しかいないのですが、泡カプチーノに当たったことのある人には申し訳ない気持ちで一杯です(笑)。
この日は珈琲好きの王子が美味しい美味しいと飲んでいたのでよかったです。
さて。本題の『アナと雪の女王』。伯爵は2D・吹き替え版を観て参りました。
絶賛はしないので、絶賛以外見たくない方は読まないで頂いた方がいいかもしれません。因みに伯爵はアンチではないですし、ディズニー信者です。
楽曲の素晴らしさでも評判だった『アナと雪の女王』ですが、伯爵が一番気に入った曲は『愛さえあれば』でした。楽曲も歌詞も好きです。
トロール達がクリストフのことを歌い、アナとクリストフを結婚させようとする歌です(笑)。
彼は完璧じゃない 問題もある 少し変わり者 でも誰よりも優しいいい男 問題はあるけれど大丈夫さ 愛があれば
気が小さいから 変なやつだから 真面目なのを隠してるせい 孤独に暮らしているのは愛されたいから 彼は完璧じゃない が大丈夫 あなたの愛情があれば完璧だ
こんな内容です。クリストフがトロール達に「この話はもう止めてくれないか」「止めろー!」と言うのが可愛らしかった(笑)。
クリストフはトロール達と久し振りに会ったようだったから、ずっと一人で相棒のトナカイと暮らしていたのかな。
クリストフはアナに対して、或いは雪だるまオラフに対して、突っ込みを入れる場面が多々ありましたが、彼の真面目を拗らせた優しい人柄が出ていて、微笑ましかったです。
古いディズニー作品の王子様(ヒーロー)は、活躍らしい活躍を見せない添え物みたいなキャラクターが多いように思います。
そういった中で、今回の王子様ポジション『クリストフ』はとても魅力的でした。伯爵は今作で彼が一番好きで、終盤は彼を応援する気持ちで観るようになっていました。
なので、結末の場面で彼が活躍出来なかった(笑)ことで観終わった時の満足感が低かったです(笑)。
言い方を変えれば、伯爵はアナにもエルサにも魅力を感じなかったのだと思います。
本来この映画は妹『アナ』と姉『エルサ』どちらを中心に見るかで印象が変わると言われていますが。
現代の女性の病理が現れているような印象も受けましたね……。これは『塔の上のラプンツェル』にも言えることでしょうか。
そうそう、『塔の上のラプンツェル』も最近TVで放送されましたが、こちらの王子様である大泥棒フリンもとても好きでした。
こちらは『アナと雪の女王』とは対照的に、結末の場面の王子様が素敵でした。そのシーンの映像が一番印象に残っています。あの有名な灯篭飛ばしのシーンよりも画面がクッキリと鮮明に。
ラプンツェルは誰もが欲しがるような特別な力をもっていたけれど、その特別な力は彼女を幸せから遠ざける存在だったと思います。家族を恋を自分の人生を奪う。
唯一王子様を救うことの出来る特別な力を王子様が壊し、プリンセスを自由にし救うという姿がとてもかっこよくて、今までのディズニー史上にないカッコイイ王子様だと思いました。
『ラプンツェル』は『アナ雪』に比べると音楽が弱いかもしれないですし、ストーリーは『アナ雪』と比べてシンプルなものですが、個々のキャラクターがしっかり描写されており魅力的で、ディズニーの久し振りの名作といえる作品だったのではないかと思います。
好みの問題もあると思いますが、伯爵はラプンツェルの方が好きです。キャラクターのコミカルなやりとりなども、ラプンツェルの方が楽しかった。
多分、アナ雪は楽しさが弱いのに、物語が駆け足でキャラに共感しづらく、感動が薄かったのかな。
色々書きましたが、『アナと雪の女王』は映像と音楽の素晴らしさだけでも映画館で楽しみたい作品と言えるのではないかなと思います。