才能

制作思考雑感

 ブログを放置してしまっておりますが書くことが無く。一週間前にFacebookに書いた文章を転載してみます。『リーガルハイ2』毎回録画して観ているのですが面白いですね。


 『リーガルハイ2』の7話『天才か暴君か!?世界的アニメ監督パワハラ裁判!!』。話題になっていますよね。
 伯爵はたまたまご飯たべつつTVを付けたらやっていたのでそのまま見て、今日も録画したデータがあったので再度流し見しました。

 話題になっているのは宮崎駿と手塚治虫を混ぜたようなアニメ監督の台詞です。

「私の目から見たら才能ある奴なんて一人もいない!
 どいつもこいつも馬鹿ばっかりだ!
 そもそも才能なんてものはな、自分で掘り起こして作り上げるものなんだよ。
 俺だって天才なんかじゃない。
 誰よりも必死になって働き、階段を一つ一つ踏みしめてきただけだ。
 振り向いたら誰もついて来てない。
 怠けた連中が麓でこう呟く。“あいつは天才だ”と……冗談じゃない!
 ゆとりで育ったのんびり屋共が、本当に嫌いだ。
 俺より時間も体力も感性もある奴がなんで俺より怠けるんだ!
 だったらくれよ。ムダ遣いするんだったら俺にくれ!
 もっともっと創りたいものがあるんだ。俺にくれ!」

 クリエイターでもそうでなくても、感動した人が多かったみたいですよね。
 「もっともっと創りたいものがあるんだ。俺にくれ!」とかは、クリエイターには好評な印象でした。

 伯爵は。若い頃に「才能がある」と言われて「才能なんてないですよ。ただやり続けているだけです」と言ったら「普通の人にはやり続けることが出来ないんだよ。当たり前にやり続けられるということが才能なんだよ」と言われたことがありました。
 「振り向いたら誰もついて来てない」とか「なんで俺より怠けるんだ!」とか気持ちは分かるけれど、ついて行きたいけど取り残される、怠けたいわけではないけれどもたない、それが出来るということが才能、みたいなことっていうのはあるんじゃないかなと思いました。

 伯爵は近年人とそれを話す時には「向いてる」「向いてない」と表現しています。
 本人の想いとは関係なく、驚くほどに向いてない人というのは、いるんですよね。
 でもドラマの裁判の内容を見てもですが、その『想いはあるけど向いてない人』でも『仕事』として回るようなシステムを作る、ということは求められているんだろうなと思いました。
 難しいですけどね。どうしてもある程度の修練はしてくれないとどうにもならない作業の方が多かったりしますから。

 監督の言葉に対してアニメーターが「ゆとりなめんなァ!!」と言っていたのがよかったです。
 しょんぼりと黙り込んで引き下がってオシマイな人は、オシマイですからね。希望のあるラストでした。

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