舞台『GK最強リーグ戦2013』

ライブ・演劇

 去る6月8日。以前書きました『女将のキミに』の収録でお世話になりましたクボケンこと久保田健介さんが出演していらっしゃる舞台『GK最強リーグ戦2013』を観に行ってまいりました。
130611
 『GK最強リーグ戦2013』というのは3チームにわかれて行われる演劇バトルです。50分のショート作品を複数上演し、観客の投票により優勝チームが決まります。クボケンさんはAチームの主演で、伯爵はAチーム vs Bチームの舞台を観てきました。

 昨日が公演千秋楽でしたので、ネタバレになりますが感想を。

 スランプの漫画家マンボウ先生が主人公の物語、ということで、興味が沸いて観に行ってきたのですが、とても面白かったです。
 編集者2人と一緒にマンボウ先生がプロットを作る場面は最近の伯爵の仕事風景によく似ていて(伯爵は編集者ポジションですが)「まさにこんな感じ! (*´艸`*)」となりましたw
 このキャラどうするんだとか、ここはこのキャラを見せるところだからとか、このポジションはこういうキャラを配置した方が……とか、練り練りして。
 3人のやりとりとプロット上の世界の見せ方が面白かったですね。笑いが沢山起こっていました。
 漫画家のマンボウ先生は昔はヒット作を描いていたけれど、ここ2年間スランプで漫画が描けない状態で、心も病んで、お金も無くて、奥さんに「漫画を描くのを辞めないなら離婚して」と言われるような状況になってしまっていました。
 でも「漫画を描くのを止められないから離婚する」と即答するような人でした。結局奥さんは離婚せずマンボウ先生を支えるわけですが。
 やっぱりフィクションなので、美しい夫婦の結末でした。嫁がいいことを言って、マンボウ先生が自分を取り戻して、スランプ脱出です。清清しい!

 伯爵も似たような経験があり、ただ嫁である伯爵は「お金の心配は要らないから続けて欲しい」と思い、マンボウ先生は「引退して普通の夫婦になりたい」と思う、そんな状況だったので、マンボウ先生の嫁が羨ましいような気持ちになりました。

 色々な部分で共感するところがあり、例えばそれはマンボウ先生と一緒にプロットを作る編集者であったり、作品作りにのめり込むマンボウ先生であったり、表現者という稼げない仕事をする夫を支える嫁であったり、本当に色々だったので、なんだか面白くなってしまいました。

 作品として綺麗にまとまったショート作品で、コミカルな部分は本当に楽しく、ラストの熱いシーンは本当に気迫のあるお芝居で、とても楽しかったです。素敵な時間をありがとうございました。


【追記】
『GK最強リーグ戦2013』の投票結果が発表されまして、総合優勝Aチーム「ダブル・ブッキング」、最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀演出賞、全てAチーム「ダブル・ブッキング」でした!
おめでとうございます!!

0