マシェリの続編的な何か

Cinderella [ シンデレラ ]

マシェリの続編的な何か。
嬉しいことに要望を結構頂けていたので
ここ1年、何か考えたいなと思いながら過ごしていました。
しかし、LIEBENDER脳になっている状態ではままならず
LIEBENDERが完成した後、考えようと思っておりました。
※以下、マシェリ未プレイの方はネタバレなので読まないでください。
 いっそ短編なのでマシェリを読んでからこちらにお戻りください。

続編の要望として複数頂いたのは以下のようなもの。
・監禁モノ。
・ホモのベール様のホモ活躍を見たい。
嘘のような話でありますが、
このようなアブノーマル寄りな要望を多数頂きました。
ありがたくて拝みたくなりますね。どちらの方角でしょうか。
監禁はオチのせいでしょうし、ベール様はあれだけホモ連呼だったので
そう思われるのも自然といいますか、伯爵がキチ●イなだけなのですが。
上記2点を盛り込んだ形で通勤時間に妄想を練ってみた。
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───アスモデウスの城
久し振りに城に戻ると、誰もいないはずのサロンには、紅茶と甘いお菓子の香り。
【ベール】「お帰りなさい、アスモデウス」
またか、としか言いようがない。
【アスモ】「……ここは僕の城だ」
【ベール】「ふふ。励ましに来たというのに、冷たいもの言いですね」
落胆は言葉だけ。
笑顔を崩すことなく、ゆったりとした動作で僕のための紅茶を注ぐ。
いっそベールが女なら……と思ったら負けだ。
【ベール】「……今回はいつもよりも落ち込んでいないようですね」
いつだって落ち込んだ顔など見せていないつもりだったが。
不思議そうに、微笑んでいる。
【アスモ】「……今回は失っただけじゃなく学んだことがある。そのせいかも知れないな」
見詰めることしか知らなかった僕に、新しい道が見えた気がした。
それが少しだけ、沈み込むだけだった心を変えたのかも知れない。
【ベール】「貴方からそんな言葉が聞けるとは思いませんでした」
     「興味深いですね。どんな収穫が?」

【アスモ】「……」
ベールはホモだけど数少ない友人だ。
非の打ち所はホモであることくらいしか思い当たらない。
じっと僕の答えを待っている彼に、話をしてもいいのかもしれない。
【アスモ】「……とても美しい女性を愛する、とても醜い野獣に出会ったんだ」
     「当然彼女が野獣を受け入れることなんてないと思って、僕は彼女を見詰めていた」
     「ただただ、見詰めていたんだ」

ベールは静かに僕の言葉に耳を傾けている。
【アスモ】「野獣は彼女を自分の城に監禁してね」
     「毎日、その醜さから拒絶されながらも、毎日、求婚し続けていた」
     「あんなに醜い野獣が、彼女に愛されることなんてないだろうと思っていたけれど……」
     「彼女は野獣と結婚したんだ」

言葉に出すと、胸が痛んだ。ベルのことが、好きだから。
【アスモ】「二人を見て思ったんだ。見詰めているだけじゃ駄目だったんだって」
     「好きになってもらえるようになるまで、監禁したらよかったんだってね」

そう。醜い僕でも愛されるかもしれないと、そんな希望が見えた気がした。
【ベール】「それは……面白い発見でしたね」
【アスモ】「そう思うか?」
【ベール】「はい。とても面白い発見です」
そう言って、いつものように微笑む。
いつものように……───
何か……おかしな空気を感じた。
───暗転。
【アスモ】「……どういうつもりだ」
【ベール】「貴方に好きになってもらえるまで、私の城に監禁することにしました」
多分、いつもと同じ微笑を浮かべているベールが、酷く恐ろしく感じられる。
Y.H.V.H(ヤハウェ)以上の魔力があると言われるベールが本気になれば、
僕の魔力では敵わない。
ベールの隙を突けたとしても、
殺戮部隊と言われるベール親衛隊を突破するのは容易ではないはずだ。
【ベール】「ふふ。きっと監禁されていたら私を好きになります」
なりません! 好きになりません!
【ベール】「大丈夫。慣れたら悪くないと思いますよ」
待て! 何に慣れるんだ! 何が悪くないんだ!
……いや待て。知りたくない。何かなんて知りたくない!
───以下、自主規制
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気が付いたらホモな上に監禁・調教モノになっておりました★
……一から考え直します、はい。
そしてこんなシナリオを仕事中に書いている自分に絶望する。
もうすぐお昼休みですねー。

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