銀座散歩

インテリア, カフェ, 建築

28日。日本橋にある病院へ足を運ばなければならなかったのですが
横浜から出て行くのに病院にだけ行って帰るのも勿体なく思えたので
銀座の古い建築めぐりをして参りました。
先日たまたま見つけた建築がこの秋に無くなってしまうものだと知り
歴史的建築物を無くなってしまう前に見ておきたい気分があったので
いい機会だろうと思いまして。

日本橋。
病院から駅へ向かう道すがら、海老屋美術店があったのですが
こちらの骨董品は素敵なものが多いですね。
場所柄に非常に馴染む品といいますか……。

また立ち寄ってみたいと感じました。

電車で有楽町へ移動。
銀座一丁目から銀座八丁目に向かって建築を見て回ることにしておりました。
余白屋のジンバさんを誘っておりまして、駅で合流し二人で歩き回ることに。

最初に奥野ビルディング(旧銀座アパートメント)へ足を運んだのですが、
こちら、画廊とアンティークショップが多数入っており
中の店舗が面白いビルでしたので、かなり長居をしてしまいました。

各ショップのオーナーは個性的で素敵な方が多く、
色々とお話を聞かせて頂いて。面白かったですね。
Y’s ARTS というイギリスのアンティークのお店などもありましたが
小さい空間ながらも面白いお品が沢山集められていたように思います。
こういったビルに店舗を持つオーナーさんというのは
皆さん文化的なものに対する愛情の深い方ばかりに思えて
話していても、いい空気感を持った方が多かったです。
また遊びに行きたいなと思わせるような、粋なお店ばかりでしたね。

その後は、外観のみ見るようなビルが続いたので
それなりに順調に見て回ったのですが。

以前、オフ会の候補地で上げたけれど結局行かなかった
マリアージュフレールに行ってみたい、とジンバさんから要望があり
暑い日中の散歩なのでお茶休憩をとったのはよいものの。
いつものパターンではありますがすっかり話し込んでしまい
銀座5丁目にあるマリアージュフレールを出た時には
外はすっかり暗くなってしまっておりました。
見て回れた目的の建築は結局……半数程度でしょうか。

暗くなってしまったので建築を見るのは終了となりましたが
内装が見所であるライオン銀座七丁目店へ行きたいと思っており
喫茶店からそのままビアホールへ向かうことになりました。

うるさくて話しづらかったので、名物であるウィンナーとローストビーフだけ食べて
喫茶店へ移動してしまったのですが(苦笑)内装は素晴らしいお店でした。
重厚さ……いや、力強さがゴシック的に感じるのですが
装飾デザインとしてはアールデコ的に感じられ、不思議な建築でした。
大正~昭和期の名建築家・菅原栄蔵氏のデザインになりますが
その時代の日本の建築家ならでは、と言える建築物なのかもしれません。

今回、色々と回ってみて、既になくなってしまっている建築、
今まさに改築しようとネットを張られている建築などがあり
震災などもありましたし、老朽化によって失われていくものもあるのだと思いますが
こういった味わいのある建築が、少しでも長く残ってくれると
嬉しいのになぁと、感じました。

実は『少なくともここだけは見たい』と思っていた
銀緑館に行きそびれてしまったので、また銀座に足を運びたいと思っております。

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